爪白癬

爪白癬(つめはくせん)は、爪の真菌感染症の一種で、爪の変色、厚み、割れなどの症状を引き起こします。以下に爪白癬の主な特徴、原因、症状、診断、治療法について説明します。

特徴

  1. 部位: 主に足の爪に発生しますが、手の爪にも感染することがあります。
  1. 進行: 初期には爪の一部に軽い変色や厚みが見られますが、進行すると爪全体に広がります。

原因

  1. 真菌感染: 主に皮膚糸状菌という真菌が原因で、他にもカンジダやカビが原因となることがあります。
  2. 感染経路: 公共のシャワーやプール、裸足での歩行、他の感染者との接触などを通じて感染します。

症状

  1. 爪の変色: 爪が白色、黄色、茶色、または黒色に変色します。
  2. 爪の厚み: 感染が進行すると、爪が厚くなり、デコボコしたり、変形したりします。
  3. 爪の割れや崩れ: 爪が割れやすくなり、崩れることがあります。
  4. 痛み: 感染が進行すると痛みを伴うことがあります。

診断

  1. 視診と問診: 爪の状態、症状や既往歴を確認します。
  2. 顕微鏡検査: 爪の一部を採取して顕微鏡で真菌を確認します。

治療

  1. 外用薬: 抗真菌クリームや液体を爪に塗布します
  2. 内服薬: 抗真菌薬を内服します。治療期間は通常3か月~6か月です。この間、定期的に血液検査が必要です。

予防

  1. 公共の場での注意: 公共のシャワーや更衣室ではスリッパを使用し、直接接触を避けます。

爪白癬は治療に時間がかかることが多いため、早期の診断と治療が重要です。また、再発防止のために予防策を講じることも大切です。