白斑

白斑はその原因や特徴に基づいていくつかの主要なタイプに分類されます。以下に、代表的な白斑の種類を詳しく説明します。

1. 尋常性白斑(Vitiligo)

  • 概要:自己免疫疾患で、メラニン色素を作るメラノサイトが破壊されることで発生します。
    1)非分節型
    ①神経支配領域と関係なく生じる指趾顔面型
    ②病変部以上の粘膜型
    ③汎発型
    ④全身型
    ⑤混合型
    2)分節型
    神経支配領域に一致して片側性に生じる。分節が複数になることもある。
    3)未分類
    限局性に1カ所にのみ生じる。限局型と1病変のみの粘膜型
  • 特徴:不規則な形の白い斑点が身体のさまざまな部位に現れます。顔、手、足、腕などがよく影響を受けます。
  • 原因:正確な原因は不明ですが、自己免疫反応、遺伝、ストレス、環境要因などが関与していると考えられています。
  • 治療:ステロイド外用剤、免疫抑制剤、紫外線治療など。

2. 白色癜風(Pityriasis Alba)

  • 概要:主に子供や若者に見られる皮膚の状態で、淡い白い斑点が現れます。
  • 特徴:顔や腕に淡い白い斑点が現れ、特に日焼けすると目立ちます。斑点は鱗状(薄く剥がれやすい)であることが多いです。
  • 原因:軽度の乾燥や炎症が原因とされています。アトピー性皮膚炎や乾燥肌と関連しています。
  • 治療:保湿剤の使用、軽度のステロイド外用剤、日焼け止めの使用など。多くの場合、自然に治癒します。

3. 白斑症(Leukoderma)

  • 概要:外傷、化学物質、感染症などによりメラノサイトが破壊され、局所的に白斑が現れます。
  • 特徴:原因によって異なるが、斑点の形状や分布は多様です。
  • 原因:化学物質への暴露、外傷、熱傷、感染症など。
  • 治療:原因に応じた治療法が取られます。場合によっては、尋常性白斑と同様の治療が適用されます。

4. アルビニズム(Albinism)

  • 概要:遺伝的な疾患で、全身の皮膚、髪、目の色素が非常に少ない状態です。
  • 特徴:皮膚、髪、眼の色素が欠乏しており、日光に対して非常に敏感です。視力障害を伴うことが多いです。
  • 原因:メラニン生成に関与する遺伝子の変異。
  • 治療:治療法はありませんが、日焼け止めの使用、保護具の使用、視力矯正などのサポートが行われます。

5. 年齢斑(Age Spots)

  • 概要:加齢や日光曝露によって皮膚に現れる斑点。
  • 特徴:主に高齢者の皮膚に現れる白や茶色の斑点で、日光に当たる部分に多く見られます。
  • 原因:紫外線曝露、加齢。
  • 治療:レーザー治療、ステロイド外用剤、化粧品などによる対処が行われることがありますが、治療は必須ではありません。

まとめ

白斑の種類は多様で、その原因や治療法も異なります。当院では多種の紫外線療法機器を取り揃えています。