紫外線療法(ナローバンドUVB療法)

🔆 ナローバンドUVB療法とは?

ナローバンドUVB療法は、特定の波長域(主に311nm付近)に限定された中波長紫外線(UVB)を皮膚に照射する、安全性の高い光線療法です。尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、白斑(尋常性白斑)など、様々な難治性の皮膚疾患の治療法として、世界的に広く認められています。

🎯 ナローバンドUVB療法のメカニズム

この治療法は、従来の紫外線療法(広帯域UVBやPUVA)と比べて、病変部に有効な波長だけを選んで照射するため、高い効果と安全性を両立しています。

1. 免疫反応の調整

ナローバンドUVBは、皮膚に異常な炎症や免疫反応を引き起こしているT細胞の働きを抑制し、皮膚の炎症を鎮静化させます。

2. 細胞増殖の正常化

乾癬のように皮膚細胞が過剰に増殖する疾患に対し、異常な細胞の増殖を抑え、皮膚のターンオーバーを正常なサイクルに戻すよう働きかけます。

3. 色素再生の促進(白斑の場合)

白斑においては、色素細胞(メラノサイト)の活性化を促し、失われた色素の再生をサポートします。

🌟 ナローバンドUVB療法の主な対象疾患

特に以下の疾患に対して、保険診療として有効性が認められています。

  • 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
  • アトピー性皮膚炎(特に難治性の病変)
  • 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
  • 円形脱毛症
  • 掌蹠膿疱症(しょうせき のうほうしょう)
  • 菌状息肉症(皮膚T細胞リンパ腫)

ナローバンドUVB療法のメリット

メリット詳細
高い安全性治療に有効な波長のみを使用するため、他の波長による副作用(皮膚の熱傷や皮膚がんのリスク)を軽減できます。
PUVA療法の代替従来のPUVA療法で必要とされていた光増感剤(ソラレン)の内服や外用が不要です。これにより、光増感剤による副作用の心配がありません。
短時間で完了1回の照射時間は数秒〜数分と非常に短く、通院の負担が少ないです。
保険適用多くの皮膚疾患で保険診療の適用となり、経済的な負担も抑えられます。

⚠️ 治療スケジュールと注意点

  • 治療頻度: 通常、週に1〜3回程度の頻度で継続的な治療が必要です。
  • 副作用: 稀に、治療後に軽度の赤みヒリヒリ感(日焼けのような症状)が出ることがありますが、一時的なものです。医師が照射量を厳密に管理することで、安全に配慮しています。

症状に合わせて様々な機器を使用